玄米ってホントに大丈夫⁉
見学に来られた方に、このようなご質問を受けました。
「フェリーチェは、食事に関してこだわりを持っているのに、なぜ玄米を出さないのですか?」
よく玄米は『一つの事を除いては完全食』と言われています。しかし、子どもや高齢者が玄米を食べる時には、メリットもありますが、デメリットも多い事を知っておかなければなりません。
デメリット①消化不良を起こす
大人に比べ、子どもは胃腸の発達が未熟であり完全ではありません。白米に比べて玄米は消化に何倍もの時間が掛かります。言うまでもなくまだ未熟な子どもの胃腸では、消化不良になる恐れがあるのです。昼給食で玄米を食べ、お昼寝の時に胃腸の活動が弱くなります。保育園の給食で玄米を提供するという事は、理想的ではないと考えます。
デメリット②栄養の吸収を阻害する
実は玄米に多く含まれる『フィチン酸』と言う成分は、カルシウムと結合し体外に排出されます。骨格形成期の子どもたちにとってカルシウムは必要不可欠な成分です。カルシウムを一緒に体外に排出させる『フィチン酸』を多く摂取するという事は、子どもや骨粗しょう症の恐れのある高齢者にとってはデメリットなのです。
玄米は栄養価の高い食べ物が少なかった時代には、貴重な栄養源でした。しかし現在の日本では、栄養価の高い食べ物が沢山あります。現代では無理に玄米を食べなくとも、十分に栄養を摂取することが出来るのです。フェリーチェでは大切な乳幼児期に、少しでもデメリットや不安の残るものは避けるべきだと考えています。