良いおもちゃの選び方✨
沢山の物があふれている日本。玩具屋さんに足を運ぶと、驚くほど沢山のおもちゃがあると思います。沢山の中からどのおもちゃ選べばいいのでしょうか?今回は良いおもちゃを見分ける方法を紹介していきます。
【日本のおもちゃのイメージ?】
「おもちゃ」と聞いてどのようなことをイメージするでしょうか??「何これおもちゃみたい…」と例えられるように、日本ではおもちゃというものはそこまで重要視されていませんでした。子どもに与えておけば遊んでいる間は静かになる。暇つぶし、時間潰し、ちゃっちい、すぐ壊れる、使い捨てなどのイメージが強かったようです。これは非常に残念なイメージですが、最近では少しずつおもちゃの重要性も認識されるようになってきました。
【日本のおもちゃの主流は?】
日本はアメリカのように市場原理主義型の資本主義です。つまり日本などの市場原理主義では、多くのおもちゃが『売れるおもちゃ=良いおもちゃ』になります。企業にとってよく売れるおもちゃ、利益になるおもちゃが主流なのです。子どもの成長や発達のことを考えたおもちゃは少ないと言えます。
一つ例に挙げると、新シリーズの戦隊ヒーローものは、番組スタートの時期はいつがご存知でしょうか?これまでほとんどが2月か3月の中途半端な時期に始まっています。他の番組は春の番組改編期は4月です。なぜ2月か3月の中途半端な時期にスタートするのでしょうか?それはおもちゃメーカーの販売戦略が影響しています。入学式準備シーズンや、新年度準備シーズンに合わせ、おもちゃや文房具などのグッズ販売を促進するねらいがあるのです。そしてゴールデンウィーク休み、お盆休み、クリスマス、お正月休みに合わせて、新しい仲間が登場したり、新しい武器が追加されたり、新しい乗り物が増えたり、合体するためのパーツが出たりするのです。そして1月末に番組が終了し、2月から新しい番組がスタートすると、古いおもちゃはお払い箱となってしまいます。よくできたシステムで感心させられます。
【ヨーロッパのおもちゃの主流は?】
ヨーロッパの多くは社会的資本主義の傾向にあります。つまり社会に寄与してこその企業だという志向が強いと言えます。おもちゃに関しても子どもの発達や成長のことを考えているおもちゃが多く、そのようなおもちゃでなければ売れないという特徴があります。
例えばヨーロッパには『CEマーク』があります。日本でも同じようなものに『SGマーク』がありますが、日本の『SGマーク』よりも、ヨーロッパの『CEマーク』の方が基準が厳しいと言われています。
他にも代表的なものに『spiel gut : シュピ-ルグ-ト』というマークがあり、このマークが記されているおもちゃは厳しい試験があります。子どもの発達、創造性、素材や加工の安全性、構造、仕掛け、修理が可能など約500の審査項目をクリアしたおもちゃしかこのマークを記すことができません。審査を行うのは、医師、心理学者、哲学者、建築家、デザイナー、教育者などの専門家が審査を行っています。ドイツではこのマークが記されていないおもちゃは売れないとまで言われているそうです。
【おもちゃの選び方】
①子どもの発達を考える
おもちゃを選ぶ際に一番に考えることは、子どもの発達に合っているかということです。発達に合ったおもちゃを選ぶことで、おもちゃは最大限に力を発揮し、子どもの発達を最大限に伸ばしてくれます。例えば簡単すぎるものは?最初は物珍しくて飛びつきますが、すぐに飽きてしまうでしょう。逆に難しすぎるものは?これもおもちゃ本来の力を発揮することができず、すぐに諦めてしまうでしょう。ポイントは『少し頑張ったらできるもの』です。子どもは少し頑張ればできるものに強く興味関心を示しやってみようと挑戦します。
②長く遊べるもの
子どもの発達に合ったおもちゃを購入するということは、子どもが成長してしまうと、使わなくなる可能性があるということです。使わなくなったということは、それだけ子どもが成長したということなので嬉しいことなのですが、そんなに頻繁に買い換えるわけにもいきません。保育園では翌年にはまた新しい子どもたちがやってくるので、何年でも使い続けることが出来ますが、家庭ではそうはいきません。子どもがあっという間に成長してしまって結果的に短い期間しか使わなかったなんてことも…せっかく買うなら長く使えるものが…
長く使えるおもちゃにはいくつかのポイントがあるのでご紹介します。
⒈創造性を養うもの
代表的なものに積木があります。積木は0歳でも手に持ったり口で舐めてりすることで感触を感じてあそぶこともできますし、一人で安定して座れるようになれば積み始めます。さらに成長しても、色々なものを考え創造することができるようになります。積んでも片付ければリセットして何度でも繰り返し使え、リセットする度に新しいものを創造することが可能ですし、全く同じものは二度と作れません。スカイツリーに行った後にはスカイツリーを造ったり、動物園に行った後には動物園を造ったり、絵本を読んだら絵本の世界を造ったり、子どものにとって積木とは何にでも変身させることができる魔法のおもちゃなのです。他にも創造性を養うおもちゃは沢山あります。
⒉ごっこあそび
代表的なものにままごとあそびがあります。ままごとあそびも0歳児からでも遊ぶことができ、長期間あそぶことができます。新しい具材や調理器具などをいくらでもプラスすることができ、テーマを変えれば新しいあそびにいくらでも応用可能です。夏はかき氷屋さんやアイスクリームやさん、春や秋はBBQ、冬は鍋、たこ焼きパーティーなど柔軟に対応できます。最近ではままごとあそびに使えるものは、100均でほとんど揃えることが可能になりました。100均で選ぶ際は、本来子どもがおもちゃとして使用する想定でないものあるので、危なくないものを選んでくださいね。
⒊難易度を変更できるもの
例えばトランプはジョーカーを抜くと52枚あります。しかし52枚全て使う必要は全くありません。ゲームによっては枚数を減らしたしすることもあると思います。神経衰弱や絵合わせで3組だけ使えば難易度は下がります。組数を増やせば難易度はどんどん上がります。七並べも基本ルールは同じにして1〜5でするとか、ダイヤとスペードだけ使用するとか、難易度は自由に設定できます。おもちゃも入っている付属品を全部使う必要は全くなく、初めは少ない付属品から徐々に追加していくことで、飽きずに長期間使用することが可能になります。
⒋追加したり、付属させて一緒に遊べるもの
例えばLaQ(ラキュー)や積木は、成長と共に数が足りなくなってきます。そうなったときに追加することで、さらに色々なものを作れるようになったり、難易度を上げることができます。これまでに使っていたものに追加するだけなので、これまでものが無駄になることもありません。更にLaQ(ラキュー)と積木は非常に相性が良く、積木で造ったところにLaQ(ラキュー)で造ったものを一緒に飾ったり遊んだりすることができ、あそびの幅が更に広がります。
【おすすめのおもちゃ屋さん】
子どもの発達に合ったおもちゃをコーディネートしてくれる玩具屋さんをご紹介します。ここのおもちゃ屋さんに行くと実際に遊んでからおもちゃを購入できたり、発達に合ったおもちゃを紹介して下さいます。園のもおもちゃも全てこちらから購入しています。
店名:キッズいわきぱふ
場所:京都府宇治市宇治妙楽31
HP:http://www.kidspuff.com/
【最後に】
今回はおもちゃの選び方について少しですが紹介しました。今の日本には物と情報が溢れかえり、どんな物が良くて、どの情報が正しいのか選択しなければなりません。情報も様々で、良いという意見があっても、必ずその反対意見も存在します。その中で正しい情報を選択することが重要だと思います。
次回は今回のテーマに関連し、『良いおもちゃのポイント』をご紹介したいと思います。