探究心を大切にしよう ‼️
子どもの成長に探究心は欠かすことができない非常に重要な主体的な思いです。探求心について紹介していきます。
『探究心とは』
探究心とは、色々な物事を深く知ろうとすることです。
『子どもは意味がないことはしない』
一見いたずらに見えるような事をすることがありますが、子どもの行動には全て意味があります。子どもの行動を理解し、可能な限り挑戦させてあげましょう。
東京大学でこのような研究がありました。東京大学に通う学生の保護者を対象に行ったアンケートの中に、このような面白い項目がありました。『子どもの頃、ティッシュを引き出す遊びをしていると時に、どのような対応をしましたか?』の問に、9割以上の親は気のすむまで思う存分させたという回答だったそうです。これはティッシュの引き抜き遊びをすれば※1賢くなるということではなく、このようの大人の考え方が子どもに良い影響を与えるというものです。子どもにとっては魅力的なあそびで、「どうなっているんだろう?」とあそびながら仕組みや感覚を理解していくのです。この「どうなってるんだろう?やってみたいな!」と疑問に思い探究する気持ちが、様々な意欲に繋がり、学ぶ意欲、挑戦してみようとする意欲に繋がっていくのです。子ども達の一見いたずらに見えるような数々の行動には、成長するために必要な様々な要因があるのです。
※1:ここで指している賢いと言うのは学力のことだけを指しているのではありません。
『やって欲しくないことに興味を示した場合は?』
①触って欲しくないものは触れる場所に置かない
子どもは初めて見たものには何でも興味を示し、ほとんどのものは触ってみようとします。これは本能なので、いくら大人がダメだと言っても我慢できるものではありません。子どもは視覚の反応に敏感です。まずは触って欲しくないものは目に入らない場所に片付けるようにしましょう。
②代替のものを用意する
「やってみたい」「触ってみたい」を思うことは発達上必要不可欠な反応で、探求心や意欲は満たしてあげる必要があります。でも、これはして欲しくないんだけど…と思うこともあると思います。その場合は、代替のものを提供しましょう。例えば、「机の上に登ってみたい!」という子どもの意欲を満たしてあげたいけど、机の上は登る場所じゃないし、危ないしちょっと…と言った場合があると思います。しかし子どもの気持ちとしては、高い場所に上というのは刺激的で様々な発見があるのです。この探求心や意欲は満たしてあげたいですよね。そこで代替の場所を用意することで意欲を満たしてあげましょう。例えば周りの安全を確保してうえで、何か登ってもいいような箱を用意してあげる、ステップのようなものを用意するなど、「机の上はダメだけどここならいいよ」という代替案を提示することで欲求を満たす必要があります。
他には和室の障子に指でプスプス穴を空けるあそびの代替案は、100均で刺繍枠と障子紙を購入して、障子紙を貼って指で穴を空けるのはどうでしょうか?一方的にダメということだけにはならないように気をつけましょう。
『一時的なもので大人になってもするわけではない』
ティッシュの引き抜きあそびをさせて、将来大丈夫なのだろうか?ダメなものはダメと教えなくてもいいのだろうか?と心配になることってありますよね?確かにティッシュの引き抜き遊びを大人になっても続けられては困ります。和室の障子を指でプスプス穴を空け続けられても困ります。しかし安心してください。大人になっても続けるわけではありません。ある程度経験し、自分の経験という引出しがいっぱいになれば飽きてきます。飽きるというのは決して悪い意味ではなく、一つ経験値が増え成長したという証です。また次に魅力的なものを探しにいきます。
『最後に』
子どもが成長し学んでいくうえで重要なものの一つが『探求心』です。遊ぶ意欲に繋がり、学ぶ意欲、挑戦してみようという意欲に繋がります。子どもが何を求め、どんな事に熱中して取り組むことが出来るのか。大人の側が注意深く観察し、子どもの興味にとことん付き合っていくことが重要だと感じます。