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トイレトレーニング

 心配事の多いトイレトレーニング。いつになったらおむつ外れるんだろう?いつから始めたらいいんだろう?分からないこと、不安なことも多いと思います。どのように始めたらいいのか?コツやタイミングをご紹介します。



 『安心して下さい』

 まず一番はじめに覚えてほしいことは、排尿障害などの理由がない限り、おむつは必ず外れるということです。安心してください。必ず外れます。ただ外れる時期が他の子より早いか遅いかの違いだけです。



『年齢や月齢は関係ない』

 ひと昔前までは、おむつは早く外れた方がいい。何歳になったらトレーニングを始めましょう。何歳になったらオマルに座りましょう。何歳になったらトレーニングパンツを試しましょう。それ以外にも聞いたこともないような独自のトイレトレーニング法みたいなものもありました。膀胱の発達は非常に個人差が大きいです。何歳になったから始めるというものではありません。その子に合った時期にトレーニングを始めましょう。


『排尿のコントロールは大人が思っている以上に難しい』

 大人は当たり前のようにできている排尿のコントロールですが、実は子どもにとっては大人が思っている以上に難しい行為なのです。排尿のコントロールができる前は、尿意を感じた瞬間に反射的に膀胱が緩み、尿を排出します。これは反射的に起こるものなので、コントロールすることは不可能です。おまるに長時間座り、尿が出たことを喜んでも、たまたまタイミングが合っただけに過ぎないことがほとんどです。子どもにとって、排尿を我慢することはとても難しいことなのです。



『人と比べない』

 現在では、おむつが早く外れることのメリットはあまりないことがわかってきました。むしろ無理にトレーニングを進めることのデメリットの方が遥かに多いこともわかってきました。子どもにとって排尿は非常にデリケートな問題で個人差もかなり大きいです。ましてや他のお子さんと比べても全く意味がありません。〇〇ちゃんは外れてるのにうちの子は遅いのかも…早く始めなくっちゃ…という始め方はNGです。



『注意すること・NG行動』

①こまめにトイレに誘う

 膀胱が発達するメカニズムは、『膀胱に尿をいっぱい溜める→一気に出す』を繰り返すことによって、徐々に大きく膨らむようになっていきます。トイレで成功させたいから、失敗されるのが嫌だからとこまめにトイレに誘うと、いつまでたっても膀胱が大きくならず多量の尿を溜められなくなってしまいます。小学校に上がり、45分授業がもたないといったケースも考えられるでしょう。授業中にトイレに行くということよりも、尿を我慢して話が耳に入らない方が心配ですよね。

②プレッシャーをかける(叱る、怒る)

 トイレトレーニングはメンタル的に非常にデリケートです。叱る、怒るといった行為は、「排尿=ダメなこと」と認識してしまう恐れがあり、必要以上に我慢し膀胱炎などに繋がる恐れもあります。

③褒める

 えっ?褒めるのはいけないの??と思われるかもしれませんが、必要以上に褒めることは控えましょう。トイレが成功して褒められる(すごい!えらい!など)ということは、反対に失敗したときにいけないことをしたと感じる場合があります。「トイレでできたね〜おしっこ出たね〜うれしいね〜」など子どもの気持ちを代弁し認める声かけが望ましいですね。



『始める時期』

①排尿の間隔が1時間半くらいになったら

 トイレトレーニングを始める目安としては、排尿の間隔が1時間半程度になった頃が目安です。尿が出たタイミングを把握して1時間半後に確認するのが理想ですが、難しい場合は、おむつ交換をして1時間半経ってもおむつが濡れていなければ大丈夫です。ただこれも日によって差があるので、1回濡れていなかったから始めるというのでなく、安定的に1時間半濡れていないことが始めるタイミングになります。

②排尿を我慢しているサイン

 尿意を感じ、自分で出さないようにコントロールし始めた頃に、サインが見られることがあります。このサインが出始めると、自らの意思で排尿をコントロールしようとしている発達に差し掛かっていると考えて良いでしょう。

1.モジモジしている

 足をモジモジしたり、バタバタ地団駄を踏んでいる時などは排尿をコントロールしようとしているサインです。

2.股を手で押さえている

 股を手で押さえる行動も、排尿を止めようとコントロールしているサインです。

3.慌ててトイレに駆け込む

 慌ててトイレに駆け込む行動も、尿意を感じ一定時間我慢をしようとしているサインです。

③トイレに興味が出てきたら

 前述にもありましたが、なにも1時間半程度間隔が開いていないからトイレに座ってはいけないということではありません。お父さんやお母さん、きょうだいが座っているのを見て座りたいと興味を示す場合もあります。その時は座らせてあげましょう。この時は「座る=排尿」とまだ頭の中で繋がっていない場合もあるので、排尿を促すのはやめましょう。あくまでトイレは怖い場所じゃない、座るということに慣れるだけで十分です。

 もう一つのケースでは1時間半程度間隔が開いているのに、トイレに座りたがらないという場合があります。様々な要因が考えられますが、このような場合には無理にトイレに座らせるのはNGです。トイレに不安感を持っていたり、現状のおむつのままでいいと思っている場合もあるので、トイレに興味が出るような工夫が必要になります。



『最後に…』

 トイレトレーニングは子どもにとって非常にデリーケートで、メンタル面でも大きく左右されます。お父さんお母さんの不安や焦りを、子どもたちは敏感に察知します。慌てず、焦らず、ゆっくりとその子のペースで進めることが重要です。

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