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  • 園長

良いおもちゃのポイント‼️

 前回もご紹介しましたが、おもちゃ屋さんに入ると目移りするほど沢山のおもちゃを目の前にし、一体この中からどのおもちゃを選べばいいんだろう??と迷うことはありませんか?今回は良いおもちゃの選び方をご紹介します。



①子どもの年齢と発達段階に合っているか

 多くの玩具には、対象年齢が記載されています。ターゲットにしている年齢の発達のことを考えて作られているので、対象年齢を参考にすると良いと思います。しかし必ずしも「年齢=発達」とは限りませんので、子どもの発達段階を正しく理解することで、間違いのないおもちゃ選びができると言えます。



②想像力や創造力を刺激する

 良いおもちゃは子どもの想像力や創造力を刺激します。ままごとの具材一つにしても、想像できる材料を選びます。例えば緑の花はじきは子どもの想像力一つで、きゅうりにもピーマンにのネギにも変身します。赤い花はじきはトマトにもりんごにもイチゴにもジュースにもBBQの炭にも変身します。黄色い花はじきはバナナにも卵にもカレーにもお茶にも白を乗せるとビールにも変身します。子どもの想像力一つで色々なものに変身できるおもちゃは、子どもの想像力を養います。

 レンガ積木は想像力と創造力を刺激します。積んだり組み合わせたりすることで、子どもにとっては何でも創造できる魔法のおもちゃになるのです。

 最近の人形は電子部品を組み込み、話したり、動いたり、様々な仕掛けがあるものが多くなっています。お話しする人形は、子どもと人形が自由にお話しすることにとって代るものではなく、それを促すものではありません。電子的な仕掛けが無いからこそ、子どもが自由におしゃべりをし、自由に動かし、自由に想像してあそぶことができるのです。



③実体験に繋がる

 子どもは実体験に繋がったあそびに強く関心を示し、あそびを通して様々なことを学びます。あそびは日々の生活と、子どもの印象的な体験を模倣したものと言えます。

 ままごとあそびは実体験で見ていることをそのまま模倣して遊ぶことができます。積木も実体験の世界を、積木の世界で表現し、擬似的に体験をします。パズルでも様々なテーマがあり、生き物、乗り物、食べ物、街の風景イラストなど、実体験に繋がるテーマのものが良いと言えます。



④あそびのバリエーションの豊富さ

 おもちゃは色々な遊び方ができて、バリエーションや組み合わせができるものは様々な思考力を養います。一つの遊び方しかできないおもちゃは良いおもちゃとは言えません。トランプのような、単純な数字の配列と4種類のマークの組み合わせだけで、無限にあそびのレパートリーが広がるものは、バリエーションの豊富さから考えると突出しているかもしれません。

 他にも汽車セットは、自分で自由に線路をつなげてどこへでも行き先を変更できたり、つなぎ方次第で無限にバリエーションを考えることができます。他のおもちゃとの組み合わせも良く、積木や人形や車など、どんなおもちゃとも一緒に遊ぶことができ、あそびの幅は無限に広がります。



⑤素材と加工の安全性

 近年、素材や加工方は総じて改善されてきたので、質に関しての安全面は改善されてきました。しかしネット通販で中国などから購入されたものは、まだまだ危険で粗悪なものも含まれています。



⑥デザインや色と形

 デザインや色と形は、子どもの想像力に大きな影響を与えます。過剰なデザインや装飾はあそびの本質から逸れてしまう場合があります。例えば、数や大きさを学ぶおもちゃに、過剰なデザインや装飾が施されていると、数や大きさを学ぶより前に装飾などに注意が逸れてしまい、本来の目的と違う遊び方になる場合があります。色を学び始める場合も同じように、まだ色の違いもはっきりと理解できていない段階で、パステル色などの淡い色が多用されているものは、色の認識に迷いが生まれる場合があります。できるだけ色を認識し始める時期には、はっきりとした原色(赤・青・黄・緑・白・黒)を使ったおもちゃがおすすめです。



⑦大きさと重さ

 何でも口に入れる発達の時に、あまり小さいおもちゃを提供するのは誤飲の恐れがあり危険です。指先でうまくものをつまめない発達の時に小さいパーツを使うおもちゃは扱えません。逆に大きすぎて容易に扱えるようなおもちゃもすぐに飽きてしまいます。積木は軽すぎると安定感がなく積みにくいですし、ひも通しの穴も小さいと難しくて通せません。適度な大きさや重さのものを選ぶようにしましょう。



⑧数と量

 おもちゃであそぶ楽しさや達成感は、適切なおもちゃの数や量が準備されているかで決まります。積木も10個しかなければ作りたいものも作れません。ままごとの具材も少なすぎると色々なものが作れません。逆に多すぎると散らかるばかりでうまく扱うことができません。線路も少なすぎると繋ぎたくても繋げられず、行きたいところにもいけません。ゲームの付属品も初めから全部使っては難しくてゲームが終了するまでに諦めてしまうことも。パズルのピースも発達に合っていないような量だと完成できずに達成感を感じることもできないでしょう。常におもちゃの数と量は、大人が調整する必要があります。



⑨耐久性・安全性

 これはあそびの目的と使う期間に相当しなければなりません。子どもの発達のことを考えると、約5年あそべるおもちゃがあったとしても、初めの1年で壊れてしまっては意味がありません。安全性の面からも、耐久性やもし壊れてしまった場合の修理は可能なのかも重要な判断要素になります。例えば玉転がしの玉一つとっても誤飲する大きさなのか?万が一誤飲しても喉につまらない大きさなのか?体内に取りこまれても大丈夫な素材や塗料が使用されているのか?そこまで安全性を考慮しているおもちゃも数多くあります。



⑩環境への配慮

 80年代ごろからあらゆる分野で環境保護の意識が広がり始めました。ヨーロッパでは良いおものちゃの判断基準に環境保護の評価が加えられるようになりました。そのおもちゃが環境に優しいかを判断するには様々な要素が絡みますが、環境を保護されているのか、汚染されているのか、その将来を生きるのはそのおもちゃで遊んでいる子どもたちなのです。自分が遊んでいるおもちゃが、将来自分が生きる環境を破壊しているのであれば本末転倒です。大切な将来を生きる子どもたちだからこそ、子どもの健康や環境保護を大切に考える企業から積極的におもちゃを購入すべきなのです。



【最後に…】

 何と言っても良いおもちゃの選び方は、子どもが興味や関心を示しているかどうかです。大人が「これで遊んで欲しいなぁ!」と思う気持ちと、子どもが「これで遊びたいなぁ!」とおもう気持ちが必ずしも一致するとは限りません。どれだけ楽しそうなおもちゃやあそびであっても、大人が「これで遊びなさい!」とおもちゃを押し付けた時点で、子どもにとってはあそびではなくなってしまうのです。子どもは主体的にあそぶことにより、最大限に力を発揮し、最大限に成長します。子どもの興味や関心や発達を正しく理解し、子どもに合ったおもちゃを選ぶように注意が必要です。


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